・「いざという時のお墓選び　私の失敗談」
・「今、問題になっている間違いだらけのお墓選び」

「お墓劇場」を御読み頂き大変ありがとうございます。


先日ご送付させて頂きました内容について

私共の様な石材の元請け業界（今回はお墓鑑定士）から見たさまざまな

問題点を今回ご紹介させて頂きます。


まず売り手の問題点ですが、どうやらお墓の販売方法の暗黙の取り決めを覆す業者が、

目立ちすぎているようです。

なぜならこの石材業界は今、プロの営業員を沢山抱えた異業種（大手葬儀屋・仏壇屋）が、

参入して来ている為　情報スピード社会になっています。

この情報経費は膨大で、異業種で提案するお墓は同じ内容だと石材店に比べ価格が、

１、７〜２、２倍であることをご存知だったでしょうか？

にもかかわらず、最も早い段階で顔馴染みとなる　異業種の営業員に注文が

集中しがちであります。

その為訪問しての営業はあまりしてこなかった地元の石材店も、やむなく訪問しているところも

あるようです。（実際に我々お墓の元請業界への注文は異業種からが多い。）

その結果、異業種の営業員と石材店の営業員とがお悔やみ中にもかかわらず殺到する

わけです。

次に私共から見て、最近買い手にもお墓に対する認識の薄さを感じます。

多くの営業員に安易に価格競争させる方が多いようです。売る方も必死になって価格を

下げようと努力します。そしていつしか無理をしてしまいます。

その無理をした結果がＡさんの様なケースになるのです。

価格競争する中、御当家の希望を出来うる限りに尊重した中で、見積り書を作る真面目な

営業員は、ただ価格を下げる事に重点をおいた営業員に多くの場合敗れさるのです。

結局、安いお墓を紹介する営業員と、お墓を安く販売している営業員との違いを、一般の方に

見極めることは難しいでしょう。

にもかかわらず価格競争させる事を、私共はあまり意味の無い事と認識しております。

そして常々思うのですが、何故お墓には誰が見ても理解できる　統一された基本価格と、

その計算方式がないのかと。

稀に好意でした事も、Ｂさんの様に理解してもらえなければ石材店も堪りません。

Aさんは価格にこだわったばかりに失敗し、Bさんも価格の数字にこだわっている為

納得していません。

ここまでのお話を読んで皆さんは、どの様に思われましたか？

どうも最近、日本の社会は若者が乱れているとよく言います。

そしてこの国は幸か不幸か、宗教との関わりが浅い為、お墓を通じる以外　子供たちに供養の

大切さを伝える機会があまりありません。

この大切な時間が減る一方で、お墓の売買に関しては、異業種が言葉巧みに売り込みまくり、

そして買う方も車や家具みたいに値切りまくると言うのが現状です。　

私達一人一人のお墓に対する取り組む姿勢が、世の中の乱れのすべての根源とまでは言いませ

んが、いくらか関係していると私共は考えております。

庵治石ですとか大島石、また大変立派な彫刻や墓地のまわりの装飾などの豪華なものにこだわ

る事は、私共にとっても大変ありがたいのですが、やはり御当家の身の丈に合うお墓が一番では

ないでしょうか。

お墓の建立とは、見栄を張る為では無く、故人を大切に思う心の表れで、むしろ買い方がとても

重要だと思います。

そして最も大切なことは私たちひとりひとりがお墓参りを継続することだと思います。

お墓に足を運べないからと言って化学関連の物で草を生えなくする物はあまりお勧めできません。
　　　　
草を抜いたりお手入れしたりと数多く足を運ばれる方のお墓は、やはり誰の眼にもあきらかに

美しく　何より最大の御供養に成るのではないでしょうか。

そして皆で子供たちにお墓参りを通じて御供養の大切さを伝えていくことが人に優しく思いやりのある

日本の社会を作るひとつの希望だと私たち「大地の心アドヴァンスマックラン」は考えます。

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